生理痛が生じる主な原因3

生理痛が生じる主な原因3

生理直前から前半までの期間では、前項で見てきた「プロスタグランジン(動物の臓器や組織に微量存在する一群の生理活性物質)」という物質が、急激に増加します。この物質は、子宮の収縮を促すことによって、生理の経血を身体の外に排出するという働きをしています。プロスタグランジンの量が多過ぎると、収縮が強くなってしまって、キリキリと感じるような痛みが起こるのです。プロスタグランジンには、血管を収縮させる作用も含まれています。これによって、腰痛や怠さ、冷えが酷くなると考えられています。また、胃腸の動きにも影響を与えることから、吐き気や下痢の一因ともなっているのです。女性が「陣痛(分娩の時に規則的に反復して起こる、子宮の収縮とそれに伴った痛み)」の時に受ける痛みもまた、このプロスタグランジンによるものです。さらには、生理痛のある女性の場合、「子宮内膜(受精卵が着床しない間は周期的に一部が脱落して月経が起こる、子宮の内側を覆う粘膜)」や「経血(月経で排出される血液)」に含まれているプロスタグランジンの量が、生理痛を持たない女性よりも、遥かに多いことが解明されています。